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Adenium obesum

砂漠の薔薇

Adenium obesum 砂漠の薔薇

アデニウム属を代表する人気種、アデニウム・オベスム

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デニウム属を代表する人気種、“アデニウム・オベスム”です。


アフリカ大陸北部 - サハラ砂漠以南の、西アフリカ沿岸の国セネガルから、スーダン、ケニア、タンザニアなどの東海岸沿岸に至るまでの広い範囲が原産です。
また、紅海を挟んだアラビア半島の一部の地域にも自生しています。
自生している環境も多岐に渡りますが、一般的には乾燥地帯の岩場や荒れ地に自生しています。

大きく肥大した塊根を持ったキョウチクトウ科のコーデックスプランツで、アデニウム属の代表種とも言えます。

まるで壷やボトルのように膨らんだその塊根は、自生地ではほとんどが地中に埋まっています。
自生している環境も多岐に渡るため、一概には言えませんが成熟した株は高さ1mから最大で3mほどの大きさにまで成長します。

塊根の表面はうっすらとひび割れていて、灰褐色からオレンジ色に近い色の表皮をしています。
なおケニア沿岸部産の個体は特に表皮のオレンジ色が強く、人気があります。

塊根の頂点付近からは幹(太い枝)を上に向かって伸ばします。
株が小さいうちは主幹は一本ですが、大きくなるにつれ細い枝を分岐しはじめます。
枝の先端付近からは、光沢の楕円形から卵形の葉を展開します。

アデニウム・オベスムはそのユニークな株姿だけでなく、目の覚めるような美しい花を咲かせる点も広く愛されている理由です。
ラッパのような管状の形をした花は、濃いピンクから赤色で根元にいくにつれ白くなっていきます。
“砂漠のバラ”の名称も納得の美しさです。

なお、一般的な園芸店などで“砂漠の薔薇”、“アデニウム・オベスム”として出回っているものはほとんどが“アデニウム・アラビクム”です。
またそのアラビクム自体もタイなどで接ぎ木されたものや、交雑種が多いため、純粋な原種のオベスムが欲しい方は気をつけましょう。
簡単な見分け方として、塊根の形状に注目しましょう。
オベスムの塊根は小さなうちから球状やラグビーボール状に育ちますが、アラビクムやその交配種は末広がりの形状に育ちます。

ちなみにアデニウムの仲間は色々とありますが、植物分類学者によってはアデニウム属は基本的にアデニウム・オベスム一種であり、あとはすべて地域変種や亜種であると位置付けている場合もあります。
確かになかなか見分けるのが難しいところですが、明らかに見た目が異なる種もおり、まだまだ議論されているらしいので今後の研究結果を見守りたいところです。


【科・属】

Apocynaceae Adenium
キョウチクトウ科アデニウム属

【原産地】

アフリカ大陸東海岸沿岸一帯、アラビア半島南部

【置き場所】

年間を通して日光のよくあたる場所で管理します。
アデニウムの仲間を栽培する上で日光はとても重要な要素で、日光が不足すると幹や枝が徒長してしまい軟弱な株になってしまいます。
日光不足の状態で長時間栽培すると根腐れを起こしたり、株の内部から腐敗しやすくなります。

またアデニウムの栽培では風通しも重要です。
風通しの悪い場所ではカイガラムシ等の害虫や病気が発生しやすくなります。
硬く締まった株に育てるためにも日当たりや風通しには特に注意しましょう。

【水やり】

成長期の夏は土が乾いたらたっぷりと水やりします。
直射日光の当たる場所では真夏は毎日水やりしても問題ありません。むしろ梅雨明け以降は雨ざらしにし、雨風に当てた方が調子よく育ちます。

秋に入り涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春までは完全に断水します。
春になると葉や花芽が徐々に展開し始めますが、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。
梅雨が明けるまでは、土が完全に乾いて数日おいてから天気の良い日に水やりするようにします。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料を混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

アデニウム・オベスムは寒さに弱いので冬は暖かいところで管理します。
葉を落とした後の休眠期も、硬い表皮の下の葉緑素で光合成を行って寒さに対する体力を静かにつけています。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。