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Adenium boehmianum

アデニウム・ボエフミアヌム

Adenium boehmianum アデニウム・ボエフミアヌム

ちょっと珍しい塊根植物、アデニウム・ボエフミアヌム

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イナーなアデニウムの一種、“アデニウム・ボエフミアヌム”です。


ナミビア北部からアンゴラ南部の一部の地域にかけてが原産で、風化した花崗岩で形成された乾燥した平原や、丘陵のなだらかなスロープに自生しています。

種小名の 'boehmianum' は、アデニウム・ボエフミアヌムの有毒な樹液からエクジンと呼ばれる結晶配糖体の単離に成功した科学者、ベーム(Boehm)の名をとって命名されました。

銀白色の塊根を持った中型のアデニウムの一種で、塊根の直径は40-50cmほどの大きさに成長します。
自然環境下では、塊根は地下茎のような感じで半分地面に埋まった状態で自生しています。

塊根からは細長い枝を伸ばし、枝の先端からは淡い灰色がかった緑色の葉を螺旋状に展開します。
アデニウム・ボエフミアヌムは、南アフリカやスワジランドに分布する同属の 'Adenium swazicum'(アデニウム・スワジクム)に良く似た姿をしていますが、葉の形状がボエフミアヌムの方がより幅広い点で見分けることができます。

ピンクがかった白色の花を咲かせますが、まれに濃いピンク色に染まった花を咲かせる個体もあるようです。
また花は冬から春になるあたりのごく僅かな期間しか咲かないので、栽培環境下で花を咲かせるにはいろいろと工夫が必要です。

ちなみに自生地に住む狩猟民族であるサン族(英名:Bushman)は、アデニウム・ボエフミアヌムの有毒な樹液を矢尻に塗り狩猟の際に利用しているとのこと。
そのため、ボエフミアヌムは“ブッシュマン・ポイズン”という名で呼ばれることもあるそうです。


【科・属】

Apocynaceae Adenium
キョウチクトウ科アデニウム属

【原産地】

ナミビア、アンゴラ

【置き場所】

年間を通して日光のよくあたる場所で管理します。

アデニウムの仲間を栽培する上で日光はとても重要な要素で、日光が不足すると幹や枝が徒長してしまい軟弱な株になってしまいます。
日光不足の状態で長時間栽培すると根腐れを起こしたり、株の内部から腐敗しやすくなります。

またアデニウムの栽培では風通しも重要です。
風通しの悪い場所ではカイガラムシ等の害虫や病気が発生しやすくなります。
硬く締まった株に育てるためにも日当たりや風通しには特に注意しましょう。


【水やり】

新芽の展開が始まって以降の春から初秋にかけては用土が完全に乾燥する前にたっぷりと水やりします。
アデニウム・ボエフミアヌムは成長期は水を好むため、水切れしないよう注意してください。
初夏から初秋にかけては日光のよく当たる屋外で雨ざらしで育てるとガッチリした株に育ちます。

秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで断水気味に管理します。

休眠中の冬もある程度の温度や日光が確保できる環境の場合、月に数度ごく少量の水やりで細根の枯死を防ぐと翌春以降の立ち上がりが良くなります。
冬に水を与える場合は、暖かく天気の良い好天が続く日を狙い、午前中に用土をほんの少しだけ湿らす程度水やりし、気温が下がる夜にはほぼ乾いている程度にしましょう。

春になり芽吹きだした際は、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおくことも有効です。

【適温】

アデニウム・ボエフミアヌムは寒さに弱いので冬は暖かいところで管理します。
葉を落とした後の休眠期も、硬い表皮の下の葉緑素で光合成を行って寒さに対する体力を静かにつけています。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。