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Adenia fruticosa

アデニア・フルチコーサ

Adenia fruticosa アデニア・フルチコーサ

トケイソウ科の灌木状コーデックス、アデニア・フルチコーサ

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ても珍しい灌木状コーデックス、“アデニア・フルチコーサ”です。


南アフリカ - リンポポ州からジンバブエ南東部にかけてが原産です。
標高1,300mまでの乾性サバンナの疎開林や、花崗岩の岩場などに自生しています。

種小名の 'fruticosa' は、ラテン語で“潅木状の、低木の”という意味があります。
多くのアデニア属同様に樹液に有毒な成分が含まれているため、現地の土着の言葉、アフリカーンス語では 'Bobbejaansgif'(バブーン:ヒヒの毒)とも呼ばれています。

種小名にもあるとおり、灌木状に育つトケイソウ科の塊根植物で、最大で5mほどの高さに成長します。
灌木状とはいえ一般的な樹木のような樹形ではなく、主幹から太いツルのような鞭状の枝を分岐させながら成長します。

厚く硬い表皮は滑らかな質感で、表面はくすんだような緑色をしています。
年月を経るにつれ、表皮は茶色や灰褐色へと変化します。

ツル状の枝を伸ばし、そこから3-5つに分かれた卵形または逆卵形の葉を展開します。

成長期がピークに差し掛かると、緑色をした集散花序の花を咲かせます。
アデニア・フルチコーサは雌雄異株ですが、受粉した雌株は、黄色い小さな果実を結実させます。

小さな株のうちは同属の代表種、'Adenia glauca'(アデニア・グラウカ:幻蝶かずら)にとても良く似た見た目をしていますが、成長するにつれ違いが徐々に表れてきます。

なお、アデニア・フルチコーサには 'Adenia fruticosa subsp. simplicifolia'(アデニア・シンプリキフォリア)、'Adenia fruticosa subsp. trifoliolata'(アデニア・トリフォリオラタ)という2つの亜種が知られています。


【科・属】

Passifloraceae Adenia
トケイソウ科アデニア属

【原産地】

南アフリカ - リンポポ州からジンバブエ南東部にかけて

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる場所で管理します。
日光が不足すると幹や枝が徒長してしまい、だらしない姿になってしまいます。

ただし塊根そのものはあまり強い日光に長時間あてると焼けてしまったり、株が弱る場合もあるため、伸びたツルや葉でうまく遮光しましょう。
また硬く締まったしっかりした株に育てるためにも、風通しの良い場所で管理しましょう。

【水やり】

成長期の夏は土が乾いたらたっぷりと水やりします。
初夏から初秋にかけては日光のよく当たる屋外で雨ざらしで育てるとガッチリした株に育ちます。

秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで完全に断水します。

休眠中の冬もある程度の温度や日光が確保できる環境の場合、月に数度ごく少量の水やりで細根の枯死を防ぐと翌春以降の立ち上がりが良くなります。
冬に水を与える場合は、暖かく天気の良い好天が続く日を狙い、午前中に用土をほんの少しだけ湿らす程度水やりし、気温が下がる夜にはほぼ乾いている程度にしましょう。

春になり芽吹きだした際は、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

アデニア・フルチコーサは、成長した大株であれば断水に近い状態で0度近い気温まで耐えることができます。
ただし、低温に当てる場合は日中の気温が高く保てる場所で管理し、塊根もやや深めに植え付けましょう。

安全に越冬させるためには冬は暖かいところで管理します。
休眠中も株や鉢を適度に日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。