isla del pescado-手織りテキスタイル-ヨガマット-多肉植物-販売

Strombocactus disciformis

菊水

Strombocactus disciformis 菊水

推定樹齢30年超の古株

Strombocactus disciformis 菊水 image_1 Strombocactus disciformis 菊水 image_2 Strombocactus disciformis 菊水 image_3 Strombocactus disciformis 菊水 image_4 Strombocactus disciformis 菊水 image_5
高の扁平サボテン、“ストロンボカクタス・ディシフォルミス”です。


メキシコ - グアナフアト州 (Guanajuato)、イダルゴ州 (Hidalgo) が原産で、粘土質の丘陵や崖の斜面などに岩と同化するように、泥状の土に埋もれて自生しています。

属名の 'Strombocactus' は、ギリシャ語の 'strombos'(松ぼっくり、巻貝)+ 'cactus' の合成語で、“松ぼっくりのようなサボテン”という意味があります。

種小名の 'disciformis' は、“円盤状の”という意味があり、ストロンボカクタス・ディシフォルミスの形状から命名されたようです。

“菊水”という粋な和名が与えられており、日本では古くからこの和名で親しまれているます。

種小名どおり、平べったい円形をしたサボテンで、直径15cmほどの大きさにまで成長します。
自生地では粘土質の泥に埋もれるように生えており、厳しい環境のせいか、球体もひしゃげたように潰れたような状態で自生しています。
栽培下では環境が良いせいか、球形に育つことが多いようですが、なるべくなら扁平な状態を保ちたいところ。

螺旋状に渦巻いたひし形のデコボコとした稜を持っており、その表面は灰色がかった青緑色をしていて、何ともいえない味わい深い色です。
また年数を経るにつれて基部が木質化していき、いかにも迫力のある風格がでてきます。

稜からは灰色がかった白い4-5本のトゲが生え、上に向かって伸びていきます。
この面白いトゲの生え方は菊水のユニークな特徴のひとつで、他のサボテンと簡単に見分けられるポイントです。
株が成長するに従い、成長点付近は綿毛状のアレオーレ(刺座)で覆われていくという特徴もあります。

春を過ぎたあたりになると、サボテンらしいクリーム色の花を咲かせます。

長い間、菊水は一属一種のサボテンと考えられていましたが、近年になり赤い花を咲かせる菊水が亜種として記載されました。(Strombocactus disciformis ssp. esperanza:赤花菊水)

渋い魅力に溢れる菊水ですが、サボテンの中でも特に成長が遅いことで有名で、実生で育てると数年たっても数mmにしかならないこともざらにあるようです。


【科・属】

Cactaceae Strombocactus
サボテン科ストロンボカクタス属

【原産地】

メキシコ - グアナフアト州 (Guanajuato)、イダルゴ州 (Hidalgo)

【置き場所】

年間を通して日光のあたる明るい場所で管理します。
現地では強い日差しの下、泥に潜りこむように自生しているので、真夏の直射日光など、あまり強い日差しを長時間当てると日焼けしてしまうこともあります。

ただし基本的には日光を好み、日光が不足すると扁平な球体が徒長してしまいますので、日光が弱い季節や、日照時間が短い場所で育てる場合はふんだんに太陽の光にあてます。
真夏は寒冷紗などで適度に遮光して管理しましょう。

また菊水は蒸し暑さに弱いため、風通しの良い場所で管理します。

【水やり】

日中に気温がある程度あがり、夜間は涼しくなるような春や秋によく成長します。
成長期は用土が乾いて数日たってからたっぷりと水やりします。

菊水の自生地は乾燥した崖や丘陵ですが、成長期は意外に水分を好みます。
ただし成長期も用土が長時間湿った状態にするよりも、潅水と乾燥のメリハリをつけて水やりするようにします。

また、菊水は頻繁に水やりすると球体が膨らみ、本来の形状と異なってくるので、扁平な形を維持したい場合は水やりを辛めにしましょう。

成長が止まる蒸し暑い夏は水やりを控えめにし、月に数度、涼しい日の夕方に軽く水やりする程度にします。
また、寒さが厳しくなる冬も断水気味に管理します。冬に水やりする際は天気の良い暖かい午前中にごく少量だけ水やりしましょう。

【肥料】

成長期に数度、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

菊水はある程度の寒さに耐えることができます。
豪雪地を除いて屋外での越冬も可能ですが、小さな株や寒さによるダメージが心配な場合は無加温の温室等で管理したほうが安全です。
また、屋外で越冬させる場合は冷たい風や霜に当たらない環境で管理しましょう。