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Opuntia violacea

オプンチア・ビオラケア

Opuntia violacea オプンチア・ビオラケア

カラフルな茎が美しいウチワサボテン、オプンチア・ビオラケア

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ラフルな茎が美しいウチワサボテン、“オプンチア・ビオラケア”です。


アメリカ合衆国 - アリゾナ州、ニューメキシコ州から、チワワ砂漠を跨いでメキシコ - イダルゴ州までの広い範囲が原産です。
標高700-1,600mまでの範囲の岩の多い砂漠気候の平原や、森林の端部、岩山の斜面などに自生しています。

変種名の 'violacea' は、ラテン語で“バイオレットカラーの”という意味があります。

地面に広がるように育つやや小型のウチワサボテンで、一般的には高さ100-120cmほどですが、老齢した古木になると高さ2mほどになることもあるようです。
株が成熟してくると根元の方が木質化し、幹立ちとなります。

オプンチア・ビオラケアの特徴は種小名からも分かるとおり、その美しいバイオレットカラーの扁平な葉状茎(ようじょうけい)にあります。

直径10-20cmほどの大きさに育つ円径から楕円形をした茎の表面は、淡い青紫色からピンク色に染まります。
うっすらと粉吹いたようにも見えるその色は、言葉ではなかなか表現できない絶妙の色合いをしています。
この美しい色合いは若い茎ほどより濃く、また寒さにあたるほど綺麗な色に変化します。

茎の表面からは3-5cmほどの細く硬いトゲが生えています。
刺は葉状茎の上半分からのみ生えますが、これもオプンチア・ビオラケアならではの特徴です。

刺の根元の刺座(アレオーレ)には非常に細かい薄茶色の綿毛が生えています。
多くのウチワサボテンの仲間同様、この刺座の綿毛は手に刺さると非常に痛痒くて、取りにくいので注意してください。

株が成熟してくると、大きな蕾をつけクリーム色から淡い黄色の大きな花を咲かせます。
また、結実すると濃い紫から赤味を帯びた紫色の果実をつけます。
果実は樽型から逆卵形をしており、直径2-3cm、長さ4-5cmほどの大きさで、種がとても多いようですが食用として食べることもできるようです。

なお、本種は 'Opuntia macrocentra'(オプンチア・マクロケントラ)のシノニム(同種異名)とされる場合もありますが、刺の長さや生える位置などで別種とされる場合もあります。
いずれもオプンチア属の分類は非常にややこしく諸説あるため、一概に断定はできないのが現状です。

日本でも暖地であれば帰化したウチワサボテンをよく見かけますが、本種のような美しい種はなかなか見ることができないため、今後注目されていくのではないでしょうか。


【科・属】

Cactaceae Opuntia
サボテン科オプンチア属

【原産地】

アメリカ合衆国 - ニューメキシコ州からメキシコ - イダルゴ州にかけて

【置き場所】

年間を通して日光のよく当たる場所で管理します。

主に砂漠に自生しているオプンチア・ビオラケアは強い日光を好みます。
日光が不足すると茎が細長く徒長したり、オプンチア・ビオラケアの特長である美しい色合いが出てきません。
また、根腐れや害虫の発生を誘発します。

日光のよく当たる室内でも、ガラス越しでは本種の育成にある程度必要なストレスとなる紫外線(UV)がカットされるため、長期栽培には不適です。
可能な限り、屋外で日光に当てて育てましょう。

【水やり】

成長期の春から秋にかけては用土が乾いてから水やりします。

成長期は屋外で雨ざらしでも問題ありませんが、その場合は乾燥しやすい素焼き鉢や用土を用いたり、用土の量を少なくして常に用土が湿った状態にならないように工夫してください。
根のあまり張っていない株や、弱っている株は過湿にすると茎が腐りやすいため注意してください。

気温の低くなってきてから春までは断水気味に管理します。
ただし完全に断水するよりは月に数回、用土を軽く湿らす程度の水やりをした方が根の枯死を防げます。
気温の低い季節に水やりする際は、好天の続く気温の高い日の午前中に水やりしてください。
天気の悪い、気温の低い日に水やりすると根腐れや茎の腐れを誘発します。

【肥料】

成長期に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

オプンチア・ビオラケアは断水気味に管理した場合、かなりの寒さに耐えることができます。
よく根の張った株であれば、氷点下5度程度まで耐えるという記述もあります。
ただし、寒さにあてる場合は日中は可能な限り日光に当て、寒さに耐えられる体力がつくようにしてください。
暑さには強く、気温が高いほど旺盛に成長します。