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Eriosyce occulta

雷頭玉

Eriosyce occulta 雷頭玉

切れ込みの深い雷頭玉

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米の地潜りサボテン、“エリオシケ・オクルタ”です。


チリ北部 - アントファガスタ州のタルタル(Taltal)近郊が原産で、海岸線の荒れ地に自生しています。
種小名の 'occulta' は、ラテン語で“隠れた”という意味があり、エリオシケ・オクルタの生態から命名されました。
また、あまり一般的ではないにも関わらず“雷頭玉”という立派な和名もあります。

“隠れた”という意味の種小名どおり、自生地ではほとんど地面の下に埋まった状態で自生しています。
この面白い生態は自生地で“グアナコ”と呼ばれるリャマやアルパカに似た草食動物の食害から身を守るため、または世界有数の乾燥地帯ゆえに水分の蒸散を防ぐため、と考えられているようです。

球体は扁平な形をしていて、成長しても直径4-5cmほどの大きさにしか成長しない小型種です。
成長期になるとわずかに地表に球体が出るそうですが、自生地では砂埃りなどで覆われているので、発見するのはとても難しいそうです。

グレーがかった紫色の体色をしており、表皮は粉吹いたようなマットな質感をしています。
個体(産地?)によっては細く小さなトゲが生える場合もありますが、エリオシケ・オクルタは表皮の色やトゲの有無などでたくさんのバリエーションがあるため、なかなか一般的な形状を特定するのは難しいようです。
また、その他のエリオシケの仲間と同様に大きく太い塊根状の根を持っているため、株の大きさに比べて深く排水の良い鉢に植える必要があります。

初夏ごろになると白ベースにややオレンジやピンクがかった大きな花を咲かせます。
ちなみに自生地では蕾が出たり花が咲いていない限り、エリオシケ・オクルタを見つけるのはほとんど不可能に近いとのことです。

一般的に極地に追いやられて生えているような植物は個体数が少ない場合が多く、エリオシケ・オクルタも個体数がとても少ないとのこと。
幸いにも実生で増やされた株が手に入ることもあるので、入手した方はこの面白い生態のサボテンを大切に育てて下さい。


【科・属】

Cactaceae Eriosyce
サボテン科エリオシケ属

【原産地】

チリ - アントファガスタ州タルタル(Taltal)

【置き場所】

年間を通して適度に日光のあたる明るい場所で管理します。
現地では強い日差しの下、砂に潜りこむように自生しているので、あまり強い日差しを長時間当てると日焼けしてしまうこともあります。
ただし基本的には日光を好み、日光が不足すると扁平な球体が徒長してしまいますので、日焼けしない程度の日差しに調整し管理しましょう。

またエリオシケの仲間は蒸し暑さに弱いため、風通しの良い場所で管理します。

【水やり】

日中に気温がある程度あがり、夜間は涼しくなるような春や秋によく成長します。
成長期は用土が乾いて数日たってからたっぷりと水やりします。

エリオシケ・オクルタは、塊根状の根を持っているので、乾燥には強いほうです。
成長期も用土が長時間湿った状態にするよりも、潅水と乾燥のメリハリをつけて水やりするようにします。
また、エリオシケの仲間は頻繁に水やりすると球体が膨らみ、本来の形状と異なってくるので、扁平な形を維持したい場合は水やりを辛めにしましょう。

成長が止まる蒸し暑い夏は水やりを控えめにし、月に数度、涼しい日の夕方に軽く水やりする程度にします。
また、寒さが厳しくなる冬も断水気味に管理します。冬に水やりする際は天気の良い暖かい午前中にごく少量だけ水やりしましょう。

【肥料】

成長期に数度、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

エリオシケ・オクルタは気温が0度近くまで下がることもある砂漠地帯に自生しているため、ある程度の寒さに耐えることができます。
豪雪地を除いて屋外での越冬も可能ですが、小さな株や寒さによるダメージが心配な場合は無加温の温室等で管理したほうが安全です。

寒さよりも夏の蒸し暑さに注意しましょう。