isla del pescado-手織りテキスタイル-ヨガマット-多肉植物-販売

Copiapoa Haseltoniana

逆鱗丸

Copiapoa Haseltoniana 逆鱗丸

黄金色に光るトゲが特徴の逆鱗丸

Copiapoa Haseltoniana 逆鱗丸 image_1 Copiapoa Haseltoniana 逆鱗丸 image_2 Copiapoa Haseltoniana 逆鱗丸 image_3 Copiapoa Haseltoniana 逆鱗丸 image_4 Copiapoa Haseltoniana 逆鱗丸 image_5
珀色の豪刺が特徴の南米サボテン、“コピアポア・ハセルトニアナ”です。


南米チリ北部 - アントファガスタ州を中心とした世界有数の乾燥地帯 - アタカマ砂漠が原産。
海岸線にほど近い切り立った崖の上の平野や山間に自生しており、この地域は年間降雨量が数mm、もしくは0mmという世界で最も雨の降らない場所です。
コピアポアの仲間が多く自生するアタカマ砂漠はペルー海流の影響を受けて早朝に濃霧が発生します。
その霧に含まれるわずかな水分や、数年に一度降るか降らないかの雨を頼りに生きているという、とても過酷な環境に自生しています。

種小名の 'Haseltoniana' は、アメリカの権威あるサボテン・多肉植物情報誌 'Cactus and Succulent Journal'の初代編集者であるスコット・ハセルトン氏 (Scott E. Haselton)の名をとって命名されました。
和名には“逆鱗丸”という、なかなか仰々しい名が与えられています。

逆鱗丸はコピアポア属の有名種、“黒王丸”(Copiapoa cinera)によく似た見た目をしている大型のコピアポアの一種です。
表皮は黒王丸と同様に蝋質の物質で覆われ、緑色がかった白色をしています。
大型のコピアポアに特有の、独特の雰囲気を持った表皮とトゲとのバランスがサボテン愛好家の間でとても人気がある要因の一つ。

黒王丸との大きな違いは、トゲの色と成長点付近にある綿毛です。
黒いトゲが特徴の黒王丸と比較して、逆鱗丸のトゲは黄金色をしています。
また黒王丸の綿毛が白からベージュに近い色をしているに対し、逆鱗丸の綿毛は琥珀色に染まります。

成長期になると綿毛の間から黄色い花を咲かせます。

黒王丸と同じく成長は極めて遅いので、時間をかけてゆっくり育てましょう。

ちなみに逆鱗丸は黒王丸の亜種(Copiapoa cinera subsp. hasseltonia)として扱われる場合もあるようです。
また、大型に育つ 'Copiapoa haseltoniana var. gigantea'(コピアポア・ギガンテア)という変種もいます、大きく育つという点以外は逆鱗丸とほとんど区別がつきません。


【科・属】

Cactaceae Copiapoa
サボテン科コピアポア属

【原産地】

チリ - アタカマ砂漠

【置き場所】

年間を通して適度に遮光した環境で管理します。
逆鱗丸などの白い蝋質の表皮をしたコピアポアの仲間は、一見強い直射日光にも耐えそうな見た目をしていますが、実際はとても日焼けしやすいため、強い日光に長時間当てることは避けましょう。
特に真夏の直射日光や、西日には当てないように気をつけましょう。

実生で育てられた株などは現地球ほど表皮が白くならず、緑色っぽいままの場合があります。
この現象には日光の強さが関係しているとの話もあるため、逆に日光が不足しすぎても逆鱗丸の魅力である白肌が形成されない可能性もあります。
環境に応じて日照時間や日光の強さを調整してみてください。

ただし表皮の白い蝋状の物質は、年数を経るごとに少しづつ分泌され白くなっていくとの説が有力です。
より白くするために日光に当てることよりも、長い時間をかけて育てることに注力し、日光の強さによる白肌形成説はあくまで要因の一つ程度に考えておいた方が良さそうです。

また逆鱗丸は蒸し暑さに弱いため、風通しの良い場所で管理しましょう。

【水やり】

日本では日中に気温がある程度上がり、夜間は涼しくなるような春や秋が活動期です。
その時期に一般的なサボテンよりもごく少ない水やりをするようにしましょう。

逆鱗丸は自生地では霧の水分や、数年に一度降るごく僅かな水分で生きています。
小さな株を除き、水やりは一般的なサボテンよりもかなり控えめにしましょう。
水をやりすぎると腐ってしまう前に、成長点から徒長してしまいます。

大きな株や現地球は、霧吹きで軽く表土を湿らす程度で長年維持している場合もあるようです。
また、休眠期である夏や厳冬期は完全に断水して管理します。

【肥料】

成長期に数度、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

逆鱗丸の自生しているアタカマ砂漠の沿岸部は、年間を通して気温の変化に乏しいため、激しい温度変化や、極端な高温・低温には気をつけましょう。
真夏は高温と蒸し暑さに気を付け、冬は低温に長時間当てないようにした方が安全です。