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Umbilicus rupestris

玉杯

Umbilicus rupestris 玉杯

鈴なりの花をつけた玉杯

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州原産の冬型球根植物、“ウンビリクス・ルペストリス”です。


ヨーロッパからアフリカ、中東に至る地中海沿岸の広い範囲が原産です。
標高500-2,000mまでの山岳地帯の岸壁の割れ目や僅かな突起に張り付くように自生しています。

属名の 'Umbilicus' は、ラテン語で“ヘソのような”という意味があります。
種小名の 'rupestris' は“岩石性の”という意味があり、ラテン語の 'rupes'(岩)+ '-tris'(xxの、xxに関した)の合成語になります。

その姿形から日本では“玉杯”(ぎょくはい) という名で呼ばれています。
英名も 'Navelwort'(ヘソ草)、'Pennywort'(1ペニー(硬貨)植物)と呼ばれているようです。

直径1-2cmほどの丸い単葉を伸ばし小さな株を形成するベンケイソウ科の植物で、地中には小さな球根を形成し、そこから葉柄を伸ばします。

葉の付け根ともいえる中心部分は少し凹んでいて、そこから「ヘソ」を連想したようです。
和名の“玉杯”という名が示すように、底の浅い円形の杯(さかずき)のようにも見えます。
光沢を放つ多肉質の葉は鈍鋸歯状のフチをしており、緩やかにギザギザしています。

春先になると株の中心から長い花軸を伸ばし、緑とピンクのまざったような色のベル状の花を咲かせます。

花が咲いた後は休眠に入り地上部が枯れます。
そして、涼しい季節になると地中から小さな葉を伸ばし始めます。
ウンビリクス・ルペストリスは自家受粉で結実するため、こぼれ種からいつの間にか勝手に生えてくることがあります。

ちなみにウンビリクス・ルペストリスは薬用植物として火傷の治療に使用したり、てんかんの薬として使われたこともあるとか。
また地域によっては食用として、新芽をサラダとして食べられることもあるとのことです。
どんな味がするのでしょうか?


【科・属】

Crassulaceae Umbilicus
ベンケイソウ科ウンビリクス属

【原産地】

地中海沿岸(ヨーロッパ、アフリカ、中東)

【置き場所】

ウンビリクス・ルペストリスは湿度のある日光があまり当たらない崖に自生しています。
年間を通して半日蔭で管理します。

また、ウンビリクス・ルペストリスは典型的な冬型植物のため、風通しの良い涼しい場所で管理します。
その際は雨にあてないようにしましょう。

成長期である秋から春にかけては、適度に日光のあたる場所で管理します。
あまり日光が強いと葉が焼けたり萎びてしまうので、寒冷紗や日光に当たる時間を調整しましょう。

【水やり】

春から初夏にかけて花が咲き終わり葉が枯れ始めたころから徐々に水を控え、夏は完全に断水します。
休眠期である夏に水をたくさん与えると蒸れて腐ってしまうことがあるので注意してください。

涼しくなってくると地中の球根から葉が少しづつ出てくるので、その頃から少しづつ水やりを開始します。
成長期も水やりはなるべく控えめにします。あまり沢山水をあげると葉のカールが弱くなり、徒長しやすくなります。

【肥料】

成長期に数回、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ウンビリクス・ルペストリスはかなりの寒さに耐えることができます。
よほどの厳冬地を除いては屋外でも管理することが可能です。
屋外で管理する場合は雨や雪に当てないようにしましょう。
寒さよりも夏の蒸し暑さに気をつけましょう。