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Larryleachia cactiformis

仏頭玉

Larryleachia cactiformis 仏頭玉

古典的ガガイモの銘品、“仏頭玉”ことラリレアキア・カクティフォルメ

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典的ガガイモの銘品、“ラリレアキア・カクティフォルメ”です。


南アフリカ - 西ケープ州のクブース(Kuboes)から、東ケープ州との州境に近いクルマン(kuruman)にかけてが原産です。
ナミビアとの国境であるオレンジ川から南側一帯、小ナマクアランド(Little Namaqualand)と呼ばれる乾燥地帯が原産です。
基本的にはオレンジ川の南(南アフリカ側)が主な原産ですが、ナミビア - カラス州南部のチラス山脈の一部でも少数の個体群が確認されています。

標高200-1,600mの範囲の乾燥した草原や岩場、丘陵の斜面などに自生しています。

種小名の 'cactiforme' は“サボテンのような形の”という意味があり、ラテン語の'cacti'(サボテン)+ 'forma'(形、形状)の合成語です。
日本でも古くから知られている品種であり、その独特の株姿から“仏頭玉”という和名で親しまれています。

古くから珍奇多肉植物好きの間で人気のあるガガイモ科の植物です。
厚みのある多肉質な茎は最大で30cmほどの高さにまで成長します。
種小名の 'cactiforme'(サボテンのような形の)という意味からも分かるとおり、まるでトゲのないサボテンのような見た目をしています。

白みがかった緑色の表皮には爬虫類のような独特の模様があり、茎の先端の成長点近くはボコボコとした模様に覆われています。
株が小さいうちは球状に育ちますが、成長に伴い縦に伸び、円筒状に変化します。
茎は年月を経ると途中から分岐したり、株元や茎の途中から仔吹いて群生するような株姿となります。
なお地中には軟質の小さな塊根を形成します。


“仏頭玉”こと、ラリレアキア・カクティフォルメの大きな特徴は花にもあります。

茎の先端部分から小さな蕾を出し、星型をした花弁の緻密な模様の花を密集させるように咲かせます。
花の色は個体によっても変化しますが、紫色やエンジ色、クリーム色が混ざり合った不思議な色合いです。

花をみっしりと咲かせた姿は不気味ともグロテスクともとれますが、強烈なインパクトを持ったその姿に魅了される人はたくさんいます。

小ナマクアランドの広い範囲に渡って自生しているおり、花の形状や株姿に様々な変異が見れらるため、古くから多くのシノニム(同種異名)や変種、亜種が知られています。
以前は同じガガイモ科であるホーディア属を包括するトリコカウロン属(Trichocaulon)とされていましたが、比較的近年になってラリレアキア属(Larryleachia)として切り出され再分類されました。

性質はやや気難しいところがありますが、珍奇ガガイモ好きにはかかせない一種です。


【科・属】

Asclepiadaceae Larryleachia
ガガイモ科ラリレアキア属
※ガガイモ科はキョウチクトウ科に編入されました。

【原産地】

南アフリカ - 西ケープ州のクブース(Kuboes)からクルマン(kuruman)にかけて
ナミビア - カラス州チラス山脈

【置き場所】

年間を通して日光の当たる明るい場所で管理します。
ラリレアキア・カクティフォルメは日光が不足すると茎の先端の成長点が徒長しやすいため注意しましょう。
また日光不足は株の腐敗や根腐れを誘発したり、花付きが悪くなります。

暗い場所からいきなり直射日光に当てた場合や、断水期間中に日光に長時間日光に当てた場合は日焼けすることがあります。
その場合は徒長しない程度に適度に遮光して管理してください。

また風通しの悪い場所で管理すると腐敗したり害虫が発生しやすくなります。
風通しが悪い場合は扇風機などで風を送り、通風にも注意して管理しましょう。

【水やり】

ラリレアキア・カクティフォルメは春や秋のような、日中の気温がそこそこ高く、夜間が涼しい季節によく成長します。
ラリレアキア・カクティフォルメの自生している地域は広範囲に渡り、多くの冬型多肉植物の自生する西ケープ州北西部(冬季降雨地帯)から、夏に多くの雨が降る東ケープ州(夏季降雨地帯)の州境にまで及びます。
明確に夏型、冬型と分けにくい種ですので、株の調子を見ながら水やりしてください。

成長期は用土がしっかり乾燥してからたっぷり水やりしましょう。
ラリレアキア・カクティフォルメは多湿に弱く、過度の水やりをするとすぐに腐敗します。
株元から腐りが入ることが多いため、表土には軽石を用いたり、素焼き鉢で管理するようにしてください。
水を多く与えた方が成長は早くなりますが、基本的には乾燥気味に管理するほうが調子よく育ちます。

湿度と気温の高い夏は腐敗しやすいため、控えめに水やりします。
気温の高い時期に水やりする際は、夕方以降の涼しい時間帯におこなってください。

晩秋を過ぎ、寒さが厳しくなってきたら断水気味に管理します。
断水期間中は株全体に軽くシリンジしたり、月に数回鉢の1/3程度を軽く水に浸からせる程度にしましょう。

ラリレアキア・カクティフォルメを含むガガイモの仲間は根ジラミやカイガラムシがつきやすく、乾燥する冬は特に注意します。
これらの虫は湿度を嫌うため、霧吹きでたまに水をかけてあげるとある程度予防できます。

【肥料】

成長期の春や秋に月に1-2回、薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性の化成肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

日中の気温が高く、夜間が涼しい春や秋のような季節を好みます。
高温にも耐えられますが、その場合は風通しの良い場所で管理しましょう。

ラリレアキア・カクティフォルメは断水に近い状態ではある程度の寒さに耐えることができます。
夜間の最低気温が5度程度であれば問題なく越冬は可能です。
ただし低温に当てる場合は水やりを極力控え、日中は日光によく当てて株自体や用土、鉢が温まるようにしてください。
また、活着前の株や小さな株は暖かい場所で管理した方が安全に越冬できます。