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Yucca endlichiana

ユッカ・エンドリッキアナ

Yucca endlichiana ユッカ・エンドリッキアナ

満開に開花したユッカ・エンドリッキアナ

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形の株姿が特徴の盆栽ユッカ、“ユッカ・エンドリッキアナ”です。


メキシコ - チワワ砂漠のシエラ・デ・ラ・パイラ(Sierra de la Paila)から、シエラ・デ・パラス(Sierra de Parras)にかけての狭い範囲が原産です。
標高1,000-1,200mの石灰岩土壌の平原や、丘陵のスロープに自生しています。

種小名の 'endlichiana' は、この植物を発見したメキシコの植物学者、R.エンドリッチ博士(Dr. R.Endlich)の名をとって命名されました。

雄大な株姿が特徴のユッカ属の異端児で、成長しても高さ1m、株径80cmほどにしかならない小型種です。
一見するとユッカにはみえず、サンセベリア属やヘスペラロエ属の仲間のようにしか見えません。

株立ちはせず、地中に硬くしっかりとした塊根を形成する面白い種で、ユッカ属の中で唯一匍匐茎を伸ばします。
塊根は地中に埋まっていますが、ある程度の年月を経ると一部は地表へせり上がってきます。
とても長い年月はかかりますが、塊根は分頭するように増え、そこから新たな成長点を形成します。

塊根からは硬くしっかりとした細い葉を上に向かって伸ばします。
葉はV字型に折りたたまれたような形状をしており、半円上に反りかえるように伸びていきます。
シルバーグリーンの美しい葉の表面は粉吹きがかっていて、ユッカ属の中でも上位に入る葉の美しさを持っています。

大きな株にならないと開花しませんが、春になると花弁の外側が濃い紅色で、内側がクリーム色をしたベル状の花を咲かせます。
他のユッカ属とは異なり、長い花茎は伸ばさず、株元で花を咲かせます。

なにからなにまで異質でとても魅力的な種ですが、成長は非常に遅く、葉の展開も年に1-2枚、塊根に至ってはピンポン玉サイズになるにも軽く15年以上は必要です。

逆に小型種で成長も遅いため、大きなスペースを必要せずに楽しめる種とも考えられます。
ある程度の年月を経た株は塊根もしっかりと主張し、葉も非常に美しいため、小さなスペースで楽しむ“盆栽ユッカ”としては最適。
大きなユッカは置く場所がないけど、ユッカは少し気になる、、という方におススメの優良種です。


【科・属】

Agavaceae Yucca
リュウゼツラン科ユッカ属

【原産地】

メキシコ - シエラ・デ・ラ・パイラ(Sierra de la Paila)から、シエラ・デ・パラス(Sierra de Parras)にかけて

【置き場所】

一年を通して直射日光のよくあたる屋外で管理します。
ユッカの仲間を健康に育てるには、直射日光がよく当たり、通風のある屋外が適しています。

室内で管理すると葉が徒長したり、株の元気がなくなり、根腐れや害虫の発生を誘発します。
人間の目では明るく見える屋内でも、紫外線や植物にとって有益な光線が著しく不足している場合があります。
できる限り長時間日光の当たる屋外で育てるようにしましょう。

豪雪地を除いては地植えも可能です。
ユッカ・エンドリッキアナは耐寒性が非常に強いため、少しの積雪程度ならものともしませんが、日当たり・水はけの良い場所に植えましょう。
水分のたまりやすい湿気の多い場所や、粘土質の土壌に植えると根腐れを起こす場合があります。

またユッカ・エンドリッキアナは石灰岩土壌に自生しているため、ややアルカリ質の土壌を好みます。
日本の土は酸性の場合が多いため、地植えする際は定期的に苦土石灰等でPHを調整して管理しましょう。

【水やり】

成長期の夏は土が乾いてから水やりします。
ユッカ・エンドリッキアナは乾燥した状態を好むため、過度の水やりは禁物です。
常に湿った状態にならないよう、メリハリをつけて水やりしましょう。

地植えした場合は基本的に水やりは不要です。
ただし、小さな株の場合は適度に水やりした方が調子が良い場合があります。

【肥料】

ユッカ・エンドリッキアナはあまり多くの肥料は必要としません。
成長期に薄めた液肥を少量与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料を混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユッカ・エンドリッキアナは非常に耐寒性が高く、よく根の張った充実した株の場合はマイナス5度程度までの寒さに耐えることができます。
ただしこれは一時的に極端な寒さに耐えることができるという意味なので、日中はふんだんに日光に当て、株自体の温度が上がるようにしましょう。

屋内などの日当たりの悪い場所などで長期間直射太陽に当てずに管理していると、調子を崩し枯死する可能性もあります。
また、寒さに当てる場合はなるべく用土は乾燥した状態を維持しましょう。

小さな株や、根が張っていない株は寒さに弱い場合があるため、暖かい場所で管理した方が安全に越冬できます。